オーディオシステムを評価する客観的特性を文献等も参考にしてまとめた。
経験の無い人も含めほとんどの人が 判別できる特性と思う。
1.周波数特性:「20Hz~20kHz」
Amp類ではほぼ問題なし。SPシステムでは相当の努力が必要。
2.雑音レベル:「S/N比 100dB以下」
システム構成や信号レベルの設定を正しくやれば可能。
3.高調波歪(奇数次歪):「1%(-40dB)以下」
Amp類は問題無いが信号レベルの設定には注意が必要。
SPシステム は低域の歪、コーンタイプでは分割振動による歪など要注意。
経験のある人にも判別に迷う場合もあり論議の多い特性と思う。
ここでは項目のみ記載します。
詳細は次のページ(基本要件・位相、位相歪、群遅延、過渡特性)を参照ください。
1.位相特性 :原信号の位相とのずれを見る特性。
(周波数対位相、LR信号対位相については別項に記載)
下の「群遅延特性」「過渡特性」とも関係あり。
どの様な項目を検討しているか区別しないと誤解する恐れあり。
2.群遅延特性:ある周波数群が最小の遅れの周波数群に対しどれだけ遅れるか 。
検知限界は例えば1kH付近でで2ms(2波長程度)
3.過渡特性 :急激に変化する音にどれだけ追従できるかの特性。
4.指向特性 :スピーカーの音圧がどの方向にどれだけの強さになるかの特性。
指向特性が悪いと残響音のエネルギーも低下する。
*Wikipedia-Audio system measurements など参照ください
*CCIR(国際無線通信諮問委員会)の高品質信号伝送線の満たすべき条件として以下の基準を勧告している(CCIR 1974年勧告)
*1-2. "Group Delay Distortions in Electroacoustical Systems", Journal of the Acoustical Society of America 63 (5): 1478・483 (Hi-Fi 再生の許容値)
*2.早稲田大学理工学部音響研究室 (音響工学原論 より引用 )
*田中茂良著『マイクロホン・スピーカ談義』 兼六舘出版 1995)
*5.2012.09.07 更新
*4.2012.07.18 参考資料追加
*3.2012.5.02:参考資料追加
*2.2012.3.01 修正
*1.2012.2.14